Feb 17, 2010
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[東京 27日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時に比べてドル安の77円後半。ドルは対円で4カ月ぶり安値を更新したほか、豪ドルやニュージーランド(NZ)ドルに対しても変動相場制移行後の最安値を更新するなど、米ドル全面安の流れが続いた。
米債務上限引き上げ交渉が「政争の具」となり合意のめどが立たず、短期筋がドル売りしやすい環境にあるなか、実需勢によるドル売りも散見された。
<ドル全面安>
ドル/円は午後3時過ぎに欧州勢の参加に伴って77.66円付近まで売られ、4カ月ぶり安値を更新した。この日はスポットベースの月末応当日にあたり、東京時間は輸出企業によるドル売りも散見されたという。
豪ドル/米ドルは1.1063ドルまで買われ、変動相場制移行後の最高値を更新。ドル売り地合いのなか、第2・四半期の豪消費者物価指数(CPI)がロイターの事前予想(前期比0.7%上昇)を上回る同0.9%上昇となったことをきっかけに急騰した。これにNZドルが連動し、0.8765ドルをつけてやはり変動相場制移行後の高値を更新した。
アジア通貨ではシンポールドルも対ドルで最高値を更新しており、対アジア・オセアニア通貨を中心にドル売りが進んだ。
ユーロは一時1.4537ドル付近まで買い進まれた。
主要通貨に対するドルの相対的価値を示すドル指数は73.44付近と、5月5日以来の低水準となった。
ドルの円に対する値下がりは、他の通貨に比べ相対的に小幅なものにとどまっている。これについて市場では、「介入があるかもしれないという一種の期待感から、実需筋が出づらい環境になっているうえ、短期筋は無理やり突っ込んで(ドルを)売れない状態だ」(ファンドマネージャー)という。さらに、ドル77円後半ではオプション関連のオーダーが並ぶとされ、相場のこう着感を高めているとの声も出ていた。
ドル買い介入について、市場では「ドルが76円台まで下落することと、日銀が追加緩和姿勢を示すことが介入の前提条件となるだろう」と野村証券シニア為替ストラテジストの池田雄之輔氏は指摘する。
亀崎日銀審議委員は27日の講演で、為替の影響など含め、必要な施策プロアクティブに打つとの姿勢を示した。ただ、現時点では追加緩和措置が必要と考えていないとしている。
<米国債CDSと格下げの可能性>
米国の債務上限引き上げ交渉が「政争の具」となり難航するなか、トリプルA格の米国債のデフォルト保証料は、同じくトリプルA格のドイツや英国債の2倍に達し、ダブルBプラスのインドネシア国債を上回っている。
マークイットによると、26日の海外市場終盤で、米国の1年物CDS(クレジットデフォルトスワップ)のスプレッドが61.231ベーシスポイント(bp)までワイド化し、インドネシアの1年物CDSのスプレッドの34.414bpを上回った。日本の1年物CDSスプレッドは26日に29.157bpとなっている。
共和党のベイナー下院議長の債務削減案に関する下院採決が予想されていた27日から28日に延期され、「少なくとも28日までは債務上限引き上げは決まらないとの見方から、きょう、あすは短期筋がドルを売り仕掛けやすくなっている。交渉の着地を見なければ長期の参加者は身動きが取れず、短期筋中心にドル売りが進んでいる」(大手銀行)との声が上がっている。
市場では「米国債の格下げは時間の問題」(邦銀)との見方が出てきた。
SMBC日興証券のシニア債券為替ストラテジスト、野地慎氏は「ソブリンリスクは30年債や10年債など、期間の長いものから先に反映される。債務削減で財政に制約がかかると金融政策に負担がかかるため、中短期債の価格は逆にしっかりすることが多い。今週の5年・7年債の入札も大崩れはないだろう」とみている。
野地氏は、格下げの影響は極端なものにはならないと見込んでおり、「格下げされたとしても、10年債利回りへの影響はここ1年のレンジの上限をトライするかどうかという程度だ」という。
米証券業金融市場協会(SIFMA)の26日の電話会議では、格下げによって米国債利回りは長期的に最大70ベーシスポイント(bp)上昇する可能性があるとの見解が示されている。
(ロイターニュース 森佳子)
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